『みどりむし』…みどりむし……ミドリムシ。誰しもどこかで聞いたことがある名称だと思います。そう、中学生のころ理科の授業で習ったあのミドリムシです。 形はゾウリムシに似ていて、べん毛がひょろんと伸びている緑色の単細胞生物、それが、「みどりむし」。
 そもそも「みどりむし」とは、地球上で初めて誕生した生物の1つでもあり、生物の中で唯一、動物的特徴と植物的特徴を合わせ持っている微細藻類です。 食物連鎖の底辺に存在し、動物でもあり植物でもあることから植物の様々な栄養素を持っています。

 あのNASAが世界で先駆けて研究し、東京大学ベンチャーが世界で初めて大量培養に成功しました。


 「New Food Industry 2009」によれば、
 ・複数の病原性微生物に対して抗菌活性を示す事が実証されている。
 ・必須の栄養成分が大量かつバランス良く含まれる。
 ・コレステロール値の低下
 ・中性脂肪値の低下
 ・より多くの生理活性を付与することも可能。
   ・摂取コレステロールの排泄が著しく増加。
 ・抗HIV作用、および抗疑血作用が報告される。
 ・血圧上昇抑制効果、延命効果(ラット)。
 ・基礎代謝量の増加。
 ・抗肥満作用。


  「みどりむし」は高い栄養価と免疫成分、培養に大量の二酸化炭素を消費(地球温暖化防止)する事から世界中の研究機関で長い年月をかけて研究されてきました。
 ただ、栄養価が高く、様々な生物の補食対象になるために、培養が難しくアメリカ航空宇宙局(NASA)でも大量培養に成功していませんでしたが、2005年に東京大学を中心とした研究機関が世界で初めての大量培養に成功しました。 現在は、みどりむしを乾燥粉末にして食料(サプリメント)として第一弾がスタートしています。今後の展望は、新薬の開発、培養施設の増設によるCO2削減、バイオ燃料の開発などが東京大学内から世界に発信されています。


 みどりむしなど、微細藻類は植物性プランクトンの一種で、それを主食とするクジラ(寿命80〜150年)、ジンベイザメ(寿命150以上、死ぬまで生殖活動を行う)などの大型動物の健康と強さ、知能を養うほどに十分で高濃度の栄養素を持っています。